ワイドの配当金は安いから買いたくないよ!
3連系に比べると配当金は低くなりますが、ワイドの魅力は的中率と配当金のバランスの良さです。
ワイドの配当は安いから買わない!という人は高配当に惑わされている可能性があります。たしかに3連単の配当は魅力的ですが、高配当はそう簡単に当たるものではありません。
仮に1万円の配当を狙うとして3連単20点買うこととワイドで2000円賭けて5倍当てるのはどちらが簡単そうですか?わかっていても3連系の配当と比較してしまい高配当の馬券を買ってしまいますよね。
この記事ではワイドの配当平均がどれくらいであるかを確率を交えて紹介します。また、ワイドの万馬券が出る確率についても触れていくので軸馬の選択に迷った時の指標にして頂けると幸いです。
3連系の馬券を当てるのは競馬の魅力であり大変気持ちがいいものですが、狙い続けるのは非常に難しいものです。この記事を最後までご覧頂いてワイドの魅力に気付いて頂き、メイン馬券として戦っていけることを知りましょう。
競馬のワイド馬券は配当どれくらいが平均?
ワイドは儲かる馬券なの?
買い方次第で全点的中も狙える優れた馬券です。
ワイドを含む各馬券の配当平均は以下になります。
単勝:1038円
複勝:359円
馬連:5869円
馬単:11821円
ワイド:1968円
三連複:23884円
三連単:151676円
ワイド馬券は3連系や馬単などと比較すると多少安くなります。しかし的中率がワイドの魅力。複数的中や、全点的中まで狙うことができ、複数的中で3連系の配当を超えることまであります。
例えば2020年のジャパンカップ。2番アーモンドアイ、6番コントレイル、5番デアリングタクトの3強対決と言われており、結果的にも3頭で決まる馬券的には簡単なものとなりました。
2020年ジャパンカップの配当金
3連単 1340円
3連複 300円
ワイド 2-6 170円 2-5 190円 5-6 220円 トータル580円
全点的中した場合、馬単610円に次ぐ配当となりました。3強対決の場合1頭抜ける確率が高いことは競馬ファンならご存知かと思います。このような場合3連系だと根拠のない穴馬に手を広げてしまいがちです。
ワイドで買うことで1頭抜けにも対応ができ、結果的に全点的中も可能。ガチガチな結果にも絞って買い目を決めることで十分な利益を出すことができます。
ワイド馬券配当金の計算方法
ワイドの配当金は幅が合って分かりづらいよ!
具体的に計算すると複雑です。低く見るか高く見るかで判断しましょう。
競馬の複勝やワイドの配当はどうやってきまるの?と疑問をもつ人は多いでしょう。計算方法についてJRAの公式HPに記載があったので引用します。
勝馬投票の的中者に対する払戻金は、次の算式によって算出した払戻対象総額を、当該勝馬に対する各勝馬投票券の券面金額に按分したものです。
払戻対象総額を求める計算式
(W+D/P)×R 【+A/P】
- 注記:
- 【+A/P】は、WIN5の場合のみ
- W
- 当該勝馬に対する勝馬投票券の総券面金額
- D
- 出走した馬であって勝馬以外のものに対する勝馬投票券の総券面金額
- P
- 勝馬の数
- R
- JRAが投票法ごとに定めた率(勝馬投票法ごとの払戻率をご参照ください)
- A
- WIN5においてキャリーオーバーが発生している場合の金額
投票法 | 単勝 | 複勝 | 枠連 | 馬連 | ワイド | 馬単 | 3連複 | 3連単 | WIN5 |
設定払戻率 | 80.00% | 80.00% | 77.50% | 77.50% | 77.50% | 75.00% | 75.00% | 72.50% | 70.00% |
複勝やワイドは同着などによって的中が複数ある馬券なので計算が少し複雑になります。
倍率=配当金を知りたい馬の票数+(外れ馬券の総評数÷馬券になる馬の頭数)×払戻率÷配当金を知りたい馬の票数
複勝やワイドで人気がない馬が絡むと配当金が上がるのは、人気馬の負けにより外れ馬券の総評数が増えるため、分け前が増えることによります。
ワイドや他馬券種の当たる確率
ワイドはどれくらい当たるの?
ワイドは全馬券種で4番目に当たりやすい馬券です。
高配当にとらわれて忘れがちなのが馬券種により当たる確率。18頭立ての場合当たる確率は以下のようになります。
単勝 約5.5%
複勝 約16.6%
馬単 約0.32%
馬連 約0.65%
枠単 約1.38%
枠連 約2.77%
ワイド 約1.96%
三連単 約0.02%
三連複 約0.122%
ワイドは4番目に的中確率が高い馬券種です。しかし、上記の確率を見てもらうと、どの馬券種においても1点で的中させることは非常に難しいものだとわかります。10点で単純に10倍の確率と考えると3連単に関しては100点買ってやっと2%程度の的中率。
当然、複勝の的中率が一番高くなりますが儲けるためにはそれなりの金額が必要です。金額をおさえつつそれなりの配当を狙うのなら、やはりワイド馬券という選択肢が出てきます。的中率と配当金のバランスがとれた馬券だということがわかりますね。
競馬のワイドは配当金が万馬券になるのか
当たり安いならワイドで万馬券を狙いたいよ!
ワイドでは万馬券を狙うことに適していません。万馬券狙いなら他馬券種の方が良いでしょう。
競馬の魅力と言えばやはり、3連単などから連想される万馬券。ワイド馬券でも万馬券を取ることができるのでしょうか。ワイドで万馬券が出るのは1日で2~3レース。穴狙いを続けるのならば取れますが、ワイドで万馬券を狙うことはおすすめしません。
ワイドは万馬券を狙い撃つ馬券ではありません。低い出現率を待って賭け続けることは非常に効率が悪く、先に資金がつきるか運良く万馬券が取れてもプラスに持っていくことは難しくなるでしょう。
例えば、1レースに1000円かけて9レース外し、10レース目でやっと万馬券が来ても引き分けです。そんなことはしないと分かっていてもレースで負けていると取り戻そうと単純な計算であっても考えなくなってしまうものです。
万馬券狙いであればワイドではなく違う馬券種を選択するべきです。ワイドはバランスの取れた的中率と回収率で戦う馬券です。ワイドの万馬券についてはこちらの記事でまとめていますのでぜひご覧ください。
人気馬と穴馬どちらを軸にするべきか
じゃあ軸馬は人気馬、穴馬、どうしたらいいの!
ワイドで軸を選ぶときは人気馬をおすすめします。
人気馬と穴馬どちらを軸にするべきかはどんな馬券種であっても一番難しい問題です。ワイドに関しては人気馬を軸にすることをおすすめします。人気馬とは1~3番人気までのことです。
ワイド馬券は万馬券を狙うものではないと伝えてきましたが、中穴を軸にする場合であっても的中率が下がってしまい配当金が追いつかなくなっていくことに。的中率と回収率を向上させるための目安として、合成オッズの概念があります。
馬券を買う際の目安として合成オッズが3倍を下回らないように意識して購入しましょう。3倍を下回った馬券を買い続けると当たっても損をすることに。逆に合成オッズが高すぎると的中率が低くなり当たらなくなります。
人気馬を軸、相手に中穴馬や穴馬を選ぶことで、合成オッズが3倍程となり的中率と回収率のバランスを良くすることができます。的中率と回収率を向上させるために人気馬を軸に合成オッズが3倍を下回らない相手を選ぶことがおすすめです。
ワイドは配当の出現率からも万馬券を狙うものではない
この記事ではワイドの配当金や出現確率について紹介をしました。低い的中率からどれだけプラスに持っていけるかが、馬券上手と呼ばれるコツとなります。
仮に全レース行う場合3連系では的中率の低さからプラスに持っていくことは難しくなります。複勝でも全レース的中は不可能に近くそれなりの軍資金がないと儲けることが難しいでしょう。
ワイドは的中率と配当のバランスが良く取れた馬券種だと言えます。配当の出現率や確率を知ることで長期的な収支改善に持ち込めることでしょう。
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