「地方競馬と中央競馬って何が違うの?」
「競馬は土日だけじゃないの?」
「地方競馬ってどんなレースがあるの?」
競馬と言えば、土日に開催されているイメージの人が多いかと思います。しかし、「地方競馬」であれば毎日、しかも夜まで開催されていることをご存じでしょうか。
この記事では、
「地方競馬と中央競馬は何が違うのか」
「地方競馬ならではの魅力があるレース」
「地方競馬の買い方」
について解説します!
地方競馬と中央競馬の違いを押さえ、魅力あふれるレースがたくさんあることを知ればきっと買いたくなるはずです。中央競馬だけではなく、地方競馬の楽しみ方も知り、平日の隙間時間や、仕事終わりにも競馬を楽しみましょう。
地方競馬と中央競馬の1番の違いは主催が「国」か「地方自治体」か
地方競馬と中央競馬の大きな違いとして、主催者の違いが挙げられます。週末にテレビで目にする機会が多いのは、JRA「日本中央競馬会」が主催する中央競馬で、国が運営している競馬です。
一方で、平日の夜まで毎日開催されているのは地方自治体が運営する地方競馬。両者の違いは運営が「国」か「地方」かで異なります。各競馬場と所在地は以下の通りです。
中央競馬場 | 地方競馬場 |
札幌競馬場(北海道札幌市中央区) | 帯広競馬場(北海道帯広市) |
函館競馬場(北海道函館市) | 門別競馬場(北海道沙流郡日高町) |
福島競馬場(福島県福島市) | 盛岡競馬場(岩手県盛岡市) |
中山競馬場(千葉県船橋市・市川市) | 水沢競馬場(岩手県奥州市) |
東京競馬場(東京都府中市) | 浦和競馬場(埼玉県さいたま市南区) |
新潟競馬場(新潟県新潟市北区) | 船橋競馬場(千葉県船橋市・習志野市) |
中京競馬場(愛知県豊明市) | 大井競馬場(東京都品川区) |
京都競馬場(京都府京都市伏見区) | 川崎競馬場(神奈川県川崎市川崎区) |
阪神競馬場(兵庫県宝塚市・西宮市) | 金沢競馬場(石川県金沢市) |
小倉競馬場(福岡県北九州市小倉南区) | 笠松競馬場(岐阜県羽鳥郡笠松町岐南町) |
– | 名古屋競馬場(愛知県名古屋市港区) |
– | 姫路競馬場(兵庫県姫路市) |
– | 園田競馬場(兵庫県尼崎市) |
– | 高知競馬場(高知県高知市) |
– | 佐賀競馬場(佐賀県鳥栖市) |
中央競馬の管轄は農林水産省で、JRA(日本中央競馬会)の収益はすべて国の財産として計上され、農林畜産業の振興や福祉金に。
地方競馬の収益は、都道府県や地方自治体の利益として計上され、各自治体の畜産業や福祉金に充てられます。
地方競馬と中央競馬の6つの違い!予想方法にも活用できる
地方競馬と中央競馬は主催者が「国」か「地方自治体」かによって分かれます。中央も地方も基本的なルールやレースの方法は変わりません。
しかし、中央競馬に慣れている人が地方競馬に参戦しようと思うと戸惑う点が多少あることは事実。地方の競馬場は各自治体により多少決まり事などが異なるためです。
ここからは、より具体的な中央競馬と地方競馬の違いを6つ紹介します。違いによっては買い方や予想方法も異なってくるのでぜひ押さえておきたいポイントです。
・地方競馬はダートコースがメイン!芝のレースはほとんどが中央競馬
・競走馬のレベルが違う!中央馬はエリート揃い
・騎手の違い!騎乗の仕方も異なる
・レースの賞金額の違い!中央競馬の賞金額はけた違い!
・クラスの分け方が違う!中央に慣れている人は注意!
・開催時間が違う!地方競馬は平日も夜まで開催されている!
上記のポイントについて詳しく解説していきます。
地方競馬はダートコースがメイン!芝のレースはほとんどが中央競馬
競馬と言えば一面緑におおわれたコースを競走馬が駆け抜けるイメージを持つ人も多いでしょう。しかし、芝のレースが行われているのはほとんどが中央競馬で、地方競馬のレースは砂のダートコースがメインです。
地方競馬がダートコースをメインとしている理由については芝の維持費の高さが挙げられます。地方競馬は1週間近く連続して開催するため芝だと痛むのが早く、維持をすることが非常に難しいのです。
中央競馬は開催が土日のみという点、開催場所を分散させても収益を確保できるため時期をずらすことにより芝の管理をしやすくしています。
また、中央競馬の競走馬はトレーニング専用の施設が用意されている点に対し、地方競馬は専用の施設を確保することができません。競馬場をトレーニング場所として使うため、芝であるとますます荒れてしまいます。
上記のことから、地方競馬はダートの開催がメインになり、競馬の芝のイメージは中央競馬によるものであると言えるでしょう。地方競馬は一見地味に感じるかもしれません。しかし、予想する側は、展開が読みやすいのでダートの方が予想をしやすい、当てやすいというメリットもあります。
競走馬のレベルが違う!中央馬はエリート揃い!
中央出身の馬と地方の馬では競走馬のレベルが全然違います。地方では無敵の強さをもった馬が、中央馬には歯が立たないといったことも。
中央馬はとてつもない金額で取引されるようなエリート馬たちが揃っています。さらに、専用の施設で現代科学を駆使したトレーニングを行っているのです。高額馬を買うことが厳しく、専用のトレーニング設備が不足している地方馬ではやはりレベルが少し足りません。
また、後述する中央の賞金額の高さも競走馬のレベルに大きく影響していると言えるでしょう。馬主は高い金額で買った馬で、高い賞金を取りたいと考えるためレベルの高い馬同士が集中します。
ただし、地方出身馬の中でもとんでもない素質と実力を持った馬も多数います。有名な馬で言えば「オグリキャップ」。オグリキャップは地方競馬の出身でありながら中央馬相手に重賞17勝と素晴らしい成績を残しました。
誰もが強いと思っている中央馬相手に底力を見せる地方の馬。高いレベルの頂点を目指す中央の馬。あえてレベルの違いを意識して見ることも両者を楽しむポイントとなります。
騎手の違い!騎乗の仕方も異なる
競走馬に騎乗する騎手も所属が決まっているため、中央と地方では異なります。こちらもよく耳にする外国人騎手の名前などは中央所属の騎手であることが多いです。
競走馬のレベルに関しては全然違うと触れましたが、騎手の腕前に関してはかなりいい勝負ができると言えるでしょう。中央の騎手と地方の騎手は騎乗の方法が若干異なり、一長一短があります。
中央の騎手は人馬一体という言葉が似あう、とてもきれいなフォームの騎乗をします。さまざまな条件や距離に適用するため、馬との呼吸を合わせた騎乗スタイルです。
一方で、地方の騎手は力強く馬を奮い立たせ、激しい騎乗をする人も多くいます。レベルの低い馬でも、最大限に能力を引き出すための騎乗方法です。とにかく前に行かせるため、粘らせるために激しい追い方を得意とします。
どちらが正解であるかはわかりませんが、どちらも馬の能力を引き出すレベルとしては互角だと言えるでしょう。
競馬場やレースの賞金額の違い!中央競馬の賞金額はけた違い!
中央競馬と地方競馬の違いとして、上記でも少し触れましたが、賞金額の違いが非常に大きいです。地方の一般的なレースの賞金は30~50万円ほどです。一方、中央競馬は一番下のランクのレースでも賞金額は500万円近くあり、かなりの開きがあるのです。
日本ダービーのようなビッグレースになると賞金額は1億円を超えてくることも。競走馬の頂点に立つという誇りと高い賞金を目指し、高レベルな馬が集まります。
ただし、地方競馬でも賞金額が高いレースもあります。南関東4競馬場は賞金額がとても高く、レベルの高い馬が揃っています。大井競馬場で行われるJBCクラシックは8000万円の賞金と、中央に引けをとりません。
また、大井競馬場のレースは大波乱になることも多く、ファンの間で「魔境大井」の異名を持つほど人気があります。万馬券や一発逆転を狙いたい時には、大井競馬場を覗いて見てはいかがでしょうか。
クラスの分け方が違う!中央に慣れている人は注意!
中央競馬に慣れている人が1番違和感を感じることはクラス分けの違いにあるでしょう。地方競馬は独自のクラス分けがあり、細かく分かれているので多少分かりづらさがあります。
クラスの分け方としては以下の通りです。
中央競馬 | 地方競馬(大井競馬場の例) |
G1 | A1 |
G2 | A2 |
G3 | B1 |
リステッド | B2 |
オープン特別 | B3 |
3勝クラス | C1 |
2勝クラス | C2 |
1勝クラス | C3 |
新馬・未勝利 | 未格付け |
どちらも賞金を基準に格をつけ、クラス分けをしていることは変わりありませんが、中央競馬は勝ち上がりシステム、地方競馬は負け残りシステムと言われています。
中央競馬では、馬の獲得賞金によってクラスが上がっていく仕組みなので分かりやすい勝ち上がりシステムとなっています。地方競馬は、賞金の総額がクラスの基準に満たないと降級していく仕組みのため、負け残りシステムと呼ばれています。
クラスの違いから馬の実力を判断して予想に活かす方法も注目される手法です。予想の際には、クラスの考えを取り入れることもおすすめします。
開催時間が違う!地方競馬は平日も夜まで開催されている!
競馬ファンに大きく関わってくる違いとしては、開催時間の違いが挙げられます。週末だけでは足りない、負けた額を取り戻したい、という人も多いでしょう。
地方競馬は週末はもちろん、平日であっても夜まで開催されています。週末の夕方まででは物足りない人や、もっと長く競馬を楽しみたい人には非常におすすめです。
アプリを通して買えば、どこにいても数秒で馬券の購入が可能です。ほとんど隙間なく開催されているので、際限なく馬券を買ってしまう人には注意が必要です。また、地方競馬と中央競馬は違いがあるものの、基本的な考え方は変わらないので予想の練習にも最適です。
ただし、地方競馬を始める際には、中央競馬の公式サイトから買うと損をする可能性があることに注意しましょう。TVCMでも人気のオッズパークからの購入であれば、ポイントが貯まるため、ハズレ馬券であっても換金可能となり、長期的に見て得をします。
お手持ちの銀行口座があれば、数分で、もちろん無料で登録ができるので、まだはじめていない人はぜひこちらから登録してください。
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地方競馬ならではのレースを3つ紹介
中央競馬で開催されている「日本ダービー」や「有馬記念」といったレースは誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。華やかな舞台で1流馬が頂点を目指して走り抜ける姿は感動や興奮など、さまざまな感情を呼び起こします。
中央競馬の魅力はさまざまなところで語られているので、ここでは、地方競馬にも魅力がたくさん詰まったレースがたくさんあるということを3つの例で紹介します。
・中央馬と地方馬のぶつかり合い!「交流レース」
・逆G1?!何が起こるかわからない「一発逆転ファイナルレース」
・あなたが考えたタイトルがレース名に!「個人協賛レース」
中央馬と地方馬のぶつかり合い!「交流レース!」
「中央のエリート馬と地方で活躍する馬のぶつかり合いが見たい!」「固いレースに厚く張って楽しみたい!」と思う人もいるでしょう。地方競馬では、中央馬と勝負をする、交流レースが用意されています。
地方馬との勝負は中央競馬ではほとんど見られません。賞金稼ぎに遠征してくるエリート馬たちと地方で活躍する馬たちのぶつかり合いは地方競馬ならではです。
実際にはやはり、中央の馬が強く勝つ確率が高いです。しかし、応援馬券と稼ぐための馬券は別ですよね。馬券で稼ぎたい人には実力差がはっきりとしていることはメリットだと言えるでしょう。
購入する側は自信を持って軸馬を選ぶことができます。交流レースは実力差がハッキリとしているレースで、固い馬券を厚く買いたい人におすすめです。
地方競馬の交流レースで儲けたい人は必読!「地方交流重賞で丸儲けする男の本」
地方競馬の交流レースは基本的には中央馬が強く、固い配当になることが多いです。固い配当だからこそ、少ない点数で効率的に当たりを狙っていきたいですよね。
「地方交流重賞で丸儲けする男の本」は、地方競馬で効率的に勝ちを重ねていくための方法をまとめた攻略本です。
地方競馬の全コースごとの攻略法やダートの美味しい馬の狙い方、中央競馬との確率の違いなど、地方競馬についてここまでまとめたノウハウ本は他にはありません。
また、地方競馬ならではのポイントの賢い貯め方や使用法といったことまで詳しく解説。著者自身も、馬券の配当だけではなく、ポイントで生計を立てている「馬券ポイント生活者」です。読み終えるころにはポイントに対する考え方が大きく変わっていることでしょう。
信頼できるかわからないサイトの予想に頼るよりも自分の知識をつけることが、競馬で勝つための最大の武器になります。
逆G1?!何が起こるか分からない「一発逆転ファイナルレース」
競馬のG1レースは競走馬の頂点を決める、実力馬同士のレースですね。1流馬たちの実力は近く、どの馬が勝ってもおかしくはありません。そのようなレースに対し、逆の意味でどの馬が勝ってもおかしくないレースが高知競馬にあるのです。
その名は「一発逆転ファイナルレース」。選ばれた1流馬が揃うG1レースに対し、こちらは選ばれた「ダメ馬」たちが集まる逆G1とも呼べるレースです。
「一発逆転ファイナルレース」では競馬記者たちが成績の振るわない馬たちを厳選して選びます。そもそも、競走馬としての素質が足りないような馬も出走するため、どの馬が勝つのか予想が非常に難しいレースです。
結果として、大荒れのレースや大万馬券となるレースが多数あります。「とにかく荒れるレースを買いたい」「万馬券が出ないと面白くない!」と思っている人はぜひ高知競馬のファイナルレースをご覧ください。
あなたが考えたタイトルがレース名に!「個人協賛レース」
「○○ちゃん誕生日おめでとう記念」「○○結婚5周年記念」といった驚くようなレースタイトルが地方競馬ではたまに見られます。そのようなレースは個人協賛レースといって、個人がお金を払ってレースタイトルを付けたものです。
レースのタイトルだけではなく、伝えたいメッセージを読み上げてくれることも。
実は、レースの個人協賛をすることはそんなに敷居の高いものではありません。1万円台から行っている競馬場もあり、値段の割に注目度が高く、高い宣伝効果も得られます。
話題性の高さや注目度の高さから、目を引く面白いタイトルを付けたレースが多数あります。
・「そして輝くウルトラソウル!杯!」
・「ウツボの唐揚げ特別」
・「オクラのおかか醤油和え特別」
・「ウマ娘ありがとう特別」
上記のようなレースで馬券を当てられたら忘れられない馬券となるでしょう。あなたがフォローしているインフルエンサーも、競馬に興味のある人ならば個人協賛をしているかもしれません。
まとめ:地方競馬と中央競馬は違いも多い!地方競馬競馬ならではの楽しみももりだくさん
今回は中央競馬と地方競馬の違いについて紹介しました。1番の違いとしては、主催者の違いが挙げられ、中央競馬は「国」が主催で地方競馬は「地方自治体」が主催しています。
その他にも、以下のような違いが挙げられます。
・地方競馬はダートコースがメイン!芝のレースはほとんどが中央競馬
・競走馬のレベルが違う!中央馬はエリート揃い
・騎手の違い!騎乗の仕方も異なる
・レースの賞金額の違い!中央競馬の賞金額はけた違い!
・クラスの分け方が違う!中央に慣れている人は注意!
・開催時間が違う!地方競馬は平日も夜まで開催されている!
また、中央競馬は「日本ダービー」や「有馬記念」といったレースが有名ですが、地方ならではの魅力が詰まったレースもたくさんあります。この記事では、以下のようなレースがあると紹介しました。
・中央馬と地方馬のぶつかり合い!「交流レース」
・逆G1?!何が起こるかわからない「一発逆転ファイナルレース」
・あなたが考えたタイトルがレース名に!「個人協賛レース」