馬単と馬連どっちを買ったほうが得をするのか。馬券を買う上で必ず悩む時があるでしょう。「馬単を買ったら軸馬が2着だった・・・」「馬連で穴馬を軸にしたら1着!馬単にしておけば・・・」といった場面もよくあります。
馬単と馬連はどちらも2着までを当てる馬券なので似ている部分もあります。しかし、売り上げ的に見ても馬連を選ぶ人の方が多いのはなぜでしょうか。これは、馬単の効果的な使い方がわからず迷ったら馬連という人が多いからであると思います。
今回は馬単と馬連の違い、どっちが得をするのかを考察していきます。また、馬単のマルチはあまりおすすめできないといったお話もしていきます。この記事で、馬単と馬連どっちが良いのか、また迷った時の選択肢を選ぶヒントになるはずです。
馬単と馬連の違いからどっちが良いか考える
まず、馬単と馬連の違いですが、馬単は1.2着馬を順番通りに当てる馬券で馬連は1.2着の馬を順番問わずに当てる馬券です。シンプルな違いですが、当てる難しさは断然、馬単の方が難しいことは経験者であればわかるでしょう。当然、難しさから配当金も高くなります。
また、払戻し率も多少異なり馬単の払戻し率は75%、馬連は77.5%となるので払戻し率で見ると微妙ですが馬連の方が有利であると言えます。では、実際に馬券を買う上でどっちの方が良いのか、それぞれの有効な場面から考えてみましょう。
馬単の期待値が高いレース
馬単と馬連、どっちが良いのかを期待値で考えてみましょう。期待値とは当たった時に儲かる確率の高さのことを指します。馬単で期待値が高いレースとしては以下の通り。
- 明らかに勝つと思われる馬の1着固定馬単
- 有力馬だけど勝ち切れるか分からない馬の2着固定馬単
- 断然の人気馬をあえて2着付けにした馬単
馬単の期待値が高い買い方としては上記が基本的となりますが、当然当たる確率は馬連よりも低くなります。当たる確率よりもリターンの大きさを意識した買い方ですね。
馬連の期待値が高いレース
馬単に対して馬連の期待値が高いレースは以下の通りです。
- 馬連上位人気の組合せが過剰に売れている場合、人気薄軸からの馬連
- 人気サイドだけで決まらない波乱含みなレースの馬連ボックス
- 人気に対して過小評価されている馬を軸にした馬連
馬連で利益を出すためにはオッズからいかに過小評価された実力馬を見つけられるかが鍵となるでしょう。
馬単は狙いたい馬の着順まで予想出来る場合に有効な買い方。特に、人気馬が勝ちきれないと確信がある場合には非常に利益を出しやすくなります。しかし、何が起こるかわからないのが競馬です。
単純にオッズの大きさから馬券を決めるのではなく、馬券の期待値や選ぶ意味を考えることが重要です。どっちを選ぶか考える際はそれぞれの期待値が高くなるレースを頭に入れてから考えるようにしましょう。
馬単、馬連の意味と合成オッズを理解することでどっちを選ぶかのヒントに
競馬はレースごとに条件や出走メンバーもまったく違うので馬券選びはレースごとに使い分けることが大切です。そのためにもそれぞれの馬券の意味をよく理解しておきましょう。その上で合成オッズの考え方を持つことが効果的です。
合成オッズに関してはこちらの記事をご覧ください。
馬単でも馬連でも人気サイドから買いすぎると合成オッズが下がるので儲けが出せません。人気サイドの馬券で儲けを出すためには点数を絞り、合成オッズを上げる必要があります。
たくさんある馬券種から2連系の馬単や馬連を選ぶのは当てに行きつつ儲けを出すためです。当てることだけが目的であるならば他の馬券種を選んだほうが良いでしょう。
競馬で勝ち逃げするためにも合成オッズは押さえておくべきです。合成オッズと馬単や馬連の的中率を考えることで、どっちを選ぶかのヒントになるはずです。また、合成オッズを考慮した上でも、馬単のマルチはあまりおすすめできません。その理由を以下に紹介します。
馬単マルチはおすすめしない
馬単のマルチは実質的に馬連と同じ買い目になりますが点数は2倍になる買い方です。上記でも触れましたが、馬単は着順が予想できるときに有効な買い方。点数を増やしすぎると合成オッズを下げてしまい、馬単のメリットを活かせません。
馬連の2倍買うということは馬連の2倍以上の配当でなければ意味がありませんが、2倍以上の配当は主に中穴馬の1着を期待することになります。中穴馬の1着は確率で見ると非常に低く、わざわざ馬単マルチを買う必要はありません。
人気馬同士でも2倍以上の配当になることもありますが、人気馬同士であればなおさらわざわざ点数を広げる必要はないでしょう。馬単マルチならば馬連の方が効率が良いと言えます。
馬単で中穴も含め、点数を広げるのであればフォーメーションをおすすめします。
馬単と馬連で迷ったら併用も選択肢に入れる
それぞれの馬券の意味や期待値を把握した上で、どっちも買う併用買いは自信度にもよりますが効果的です。予想が完璧であればダブル的中もあり、儲けは飛躍的に増え、さらに保険馬券としての機能も。
ダブル的中は一日の負けを一撃でひっくり返せる破壊力を持っています。しかし、買う金額も増えるので、仮にすべて当たらなかった場合の損失はかなり大きくなる諸刃の剣でもあることは忘れてはいけません。
また、馬単と馬連の併用だけではなく、ワイドを併用することも効果的です。ワイドの人気所で馬券の購入分を取り戻しつつ、馬単や馬連で人気薄を狙う。こういった臨機応変な買い方も可能です。
ワイドの買い方については、こちらの記事からさまざまな買い方を紹介しているので併せてご覧下さい。
馬単と馬連の使い分けはケースバイケース!馬券の意味を考える
今回は馬単と馬連どっちを選んだ方が得をするのか、について考察をしました。競馬の条件はレースごとに異なるので、条件によって使い分けることが理想的。さらに、合成オッズの考え方が馬券選びのヒントになるでしょう。
馬券でどっちが良いか迷ったら馬券のもつ意味や期待値が高くなる条件を考慮することが重要になります。馬連でよかったのに馬単で余分な買い目を増やしてしまった・・・とならないようにすることが大切です。
また、馬単と馬連の併用買いも効果的ですが、諸刃の剣でもあるというお話も。当たった時の利益は飛躍的に増やすことが出来ますが、当然、当たらなかった時の損失は大きくなってしまいます。
馬単と馬連、似ている部分もありますがそれぞれの馬券のもつ意味や狙い方は異なります。どっちを選ぶべきかはケースバイケース、大切なことはプラスアルファとして合成オッズの考え方を取り入れることです。
この記事が今後の馬券選びのヒントになれば幸いです。