「馬券(勝馬投票券)」と一口に言っても、その種類は様々です。
競馬初心者が躓きがちなポイントの一つに、この種類の多さがあるのではないでしょうか。
こちらでは初心者におすすめの買い方として馬連を提案します。
本記事では馬連の購入方法、そして馬連のメリットやデメリットについてお伝えしましょう。
また、馬連と馬単の違いも解説します。
単純に着順の1番早い単勝を買うのも楽しいものですが、その一歩先に進んでみると、競馬の奥深さに少し触れることができるでしょう。
この記事を最後まで読み終えたら、すぐに馬連にチャレンジしてみたくなること請け合いです。
馬連とは?初心者にも買いやすい馬券
馬連とは、1着と2着の馬を予想して的中させる買い方です。
ここで重要なのが、馬連は「着順が前後しても問題ない」という点です。これが馬連の大きな特徴で、選んだ2頭の馬のどちらが1着、そしてもう一方が2着になればいいのです。
1着と2着を順番通りに予想するのではなく、あくまでも選んだ2頭が揃って2着までになればいいので、そう考えると途端に的中率が上がるような気がしますよね。
なお、「馬連」を「馬複」と呼ぶこともあります。これはどちらも正式名称の「普通馬番号二連勝複式勝馬投票法」を省略したもので、中央競馬では「馬連」、地方競馬などでは「馬複」と呼ぶことが多いようです。どちらも意味は同じです。
馬連を買うメリット!
馬連を買うメリットとは、
・わかりやすさ
馬連を買うメリットの一つはわかりやすさにあります。単純にレースの中での1着と2着を予想する、とてもシンプルな馬券です。
・着順が前後しても大丈夫
予想した二頭の馬の着順が前後しても問題ないので、ある意味保険を掛けているような購入方法と言えます。お気に入りの馬が二頭いる場合など、特に効果的ですね。
・ゲーム性、的中した時の感動が増す
単純に1着のみを予想する単勝よりも、組み合わせを考えて予想をする必要があるので、ゲーム性が増して予想も複雑になります。その分当たった時の感動もひとしおでしょう。
馬連を買うデメリット!
馬連は予想をした馬の人気度によっても変わりますが、残念ながら配当の余り高くない券種です。
万馬券が出ないことはありませんが、そのチャンスはあまり高くないようです。
例えば人気の馬を2頭予想して購入し、的中しても、その配当はあまり高くはなりません。一攫千金を狙うには不向きと言えるでしょう。
馬連の買い方を紹介!
おすすめは1着になりそうな馬(軸馬)を選択し、2着になりそうな中堅の馬を数頭予想することです。
この購入方法を「流し」と呼びます。
「流し」で購入する際、1着候補の馬が必ず2着以内に入ることが的中の必須条件になります。
2着候補の馬が1着2着に入っても、的中ではありません。
馬連の流しについてはこちらの記事で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
>>馬連流しとは?点数は何点?軸1頭や軸2頭おすすめの買い方を解説
1着になる馬を決めかねる場合は「ボックス」という購入方法もあります。
こちらは1着2着に入りそうな馬の組合せをすべて選ぶ方法です。
こちらは頭数を選べば選ぶほど、組み合わせごとに購入金額がかさんでいきます。そうするといざ的中したとしても、投資した金額の方が上回ってしまうこともありますので(トリガミと言います)、注意しましょう。
馬連ボックス買いについてはこちらの記事の解説もあわせてご覧ください。
>>馬連ボックス買いとは!頭数別の買い目点数の早見表!おすすめの買い方も紹介
「フォーメーション」という購入方法もあります。
こちらは軸馬を1頭に決めかねる時に便利な購入方法です。軸馬を複数選び、2着に入りそうな馬を予想していきます。馬連フォーメーションについても解説しているのでぜひご覧ください。
>>馬連フォーメーションとは?流しとの違い、おすすめの買い方を紹介。
馬連はこんな人におすすめ!
馬連が向いているのは、競馬初心者の方です。少ない掛け金で的中率が上がり、また単勝とも違いある程度しっかりと予想をして的中させるという、競馬のプロセスを楽しむことができます。
また、自分の予想に自信が持てず、必ず1着になるとは言えないけれどおそらく2着以内には入りそう、という少々心もとない時にも有効です。着順が前後しても問題ないので、安心して投票することができます。
配当金は少なめですが、大きな失敗はしたくない、でも競馬のプロセスを楽しみたいという方にはおすすめの方法だと言えるでしょう。
馬連の点数計算方法
馬連の点数計算方法については、JRAの公式サイトに記載があります。
マークした数と点数が一目でわかるようになっているので、大変便利です。
マーク数 | 2点 | 3点 | 4点 | 5点 | 6点 | 7点 | 8点 | 9点 | 10点 | 11点 | 12点 | 13点 | 14点 | 15点 | 16点 | 17点 | 18点 |
点数 | 1 | 3 | 6 | 10 | 15 | 21 | 28 | 6 | 45 | 55 | 66 | 78 | 91 | 105 | 120 | 136 | 153 |
引用元JRA公式ホームページ マークカード点数早見表:はじめての方へ JRA
こちらのページをその度に開くのは大変だという方のために、簡単な計算式から算出することも可能です。
頭数×(頭数-1)÷2
こちらの計算式に当てはめれば、早見表を見ることなく点数計算が可能です。
馬連の最高配当金は?
馬連の最高配当金は、JRA様の公式サイトに掲載されているものをご紹介します。
最高配当金1位は502,590円。2006年に中京競馬場3レースで、13番人気の馬が1着、12番人気の馬が2着となる荒れたレースになりました。
2位は446,550円。2007年中山競馬場の7レースで、最低人気の馬が1着となりました。
3位は442,370円。2017年、こちらは1位と同じ中京競馬場で、11番人気の馬が1着、12番人気の馬が2着となるレース結果でした。
めったにあることではありませんが、馬連で50万円以上の獲得というのは非常に夢があります。
引用元 JRA公式サイト払戻金ランキング(馬連) JRA
馬連の平均配当は?
各主催団体では平均配当の額を明らかにしていませんが、個人サイトなどの馬連の平均配当の予測は5000~6000円となっています。
この額について、実感よりも多い印象を受けるのではないでしょうか。その理由は、平均配当は単純に配当の金額と個数を割ったものなので、高く計算されます(算術平均)。要するに、時々出る高額配当の金額も反映されているので、高めに出てしまいます。
もう一つの算出方法があります。高額配当の影響を少なくした計算方法(調和平均)で算出すると、今度は平均配当金額が1000円程度となり、実際の感覚に近くなるのではないでしょうか。
馬連と馬単は何が違う?
馬単とは、馬連とは違い、着順まで予想する買い方です。
馬連は選んだ2頭のうちどちらから1着かまたは2着になれば的中となりますが、馬単は順位も的中させなければならないため、当然馬連よりも予想が難しくなります。
しかしその分配当金額も馬連より高くなりますので、自信がついてきた頃に挑戦してみるのもいいでしょう。もし、馬単と馬連どっちのほうが良いのか迷ったら、こちらの記事を参考にしてください。
>>馬単と馬連はどっちを選んだ方が得をする?馬券の意味や特徴から考える!
馬単の最高配当金は?
馬単の最高配当金額は2006年9月に中京競馬場で行われたレースで発生しました。
225番人気という組み合わせで、配当金額は1,498,660円でした。このレースは馬連での最高配当金ランキング2位の馬連での高配当も同時に起きました。
ちなみに、このレースの3連複の配当金額はなんと6,952,600円でした。
まとめ:馬連は初心者でも買いやすいおすすめな馬券
馬連は、初心者におすすめの馬券です。
・シンプルでわかりやすい
・単純すぎず、予想する楽しみもある
・配当も低すぎることはない
適度に楽しめて、当たればリターンもそこそこあり、レースを楽しむことのできる買い方だと言えるのではないでしょうか。
単独で馬連を何度か購入し、次のステップは「流し」に挑戦されてはいかがでしょうか。
軸馬を決めて、何頭か気になる馬を対抗として立てて購入することで的中確率も上がりますし、競馬を楽しむうえでの経験値を積むこともできるでしょう。
一度挑戦してみてはいかがでしょうか。